スケープゴート
シャボン
泡だらけのぬいぐるみ
洗面器に浸かったまま
取れかけた目のボタン
糸がだらけだしたんだろう
謝る前に謝られた
みたいな
空虚な事を繰り返して
何を変えたいって?
壊れそうな肩に追い撃ちをかけて
何が願いって?
真っ赤な目が真っ青になったら…みたいな
ほら
しゃぼん玉膨らまして
吹き込むのは夢のカケラ
次々飛ばして
弾けて
何にも無くなって…
それで?みたいに
悲劇を演じてどうしましょう?
苦笑じみた世界様には
解消法も迷宮入り
さあこの両手に粘つく
虹色の泡を割ってしまおうか
盾を突いたからって
崩れる訳じゃあるまいし
海月
お喋りは続く
透けだした躯
一体何を取られたんだ?
一体何を企んでいる?
二重の夢を
面白おかしく話せばいい
下等なんかじゃない
魚にだって成り切れない
私は少し出過ぎた
大人のまま
何でもかんでもを
語りだすんだろう
さあ
騙せ騙せ
毒だって吐いて
形だって無くして
さあ
誇れ誇れ
踏み台が例え昨日までの友でも
所詮それは昨日までで
だからそれも敵だと…
お喋りが続く
透けだした気持ち
私は浮かびだす
心地のまま
ただただ
もがいてみるのだろう
さあ
騙せ騙せ
毒だって盛って
形なんか壊して
さあ
誇れ誇れ
盾が昨日までの宝でも
所詮それも昨日までだ
今日からはまたきっと…
Beautiful
お花見団子をカゴに入れた
みたらしがいいって言ってたような気がするけど
やっぱ三色のやつだろって
何故か自分で頷いた
店を出て一人歩く
道を照らす外灯がスポットライトに見えた
もしもそうだとして
照らされるのは一体誰だろう
人間様じゃないのは確かみたいだけど…
愛されたいと嘆いてる
僕らはみんなそうなのか
紫外線に集まってくる
虫達のようにさ
光と名の付くモノの中
欲しいものが眠ってる
いつから綺麗なもの=そうだって
思ってしまったんだろう
ほら
だって
色とりどりの方を買ってしまってんだろ
そして少し駆け出してんだろ
そんなもんさって
また諦め出してる僕
でもそんな僕を待ってる君がいる
モノクロに見える世界も
君がいれば輝くなんて ねぇ
でもまた駆け出しんだろ
それが僕の好きな
Beautiful
鬱
僕らを構成する物体Xが
途端に崩れだし
肉体がバラバラんなったら
ゼロとやらが告げる上戸
合判するリリアン方式
みんなとあまのじゃく
可哀相論議 定義
少なくなりそうな ビーナス
一応見てみる
メーリングそしてまた 悟り出すのさ
嘘つきな僕がいう
さよなら みんなお元気で
嘘つきな僕がいう
さよなら
みんなくたばっちまえ
なあに 全部そういう事さ信じれなくても ね
僕の 心 崩れ 無くなる
壊して 壊れて
支え
無くなる
知ったかや偽善者に
何を言われたって
捻くれな僕を
動かすことは
出来ないだろ
そうさ
嘘つきな僕が言う
さよなら みんなお元気で
嘘つきな僕は言う
さよなら
みんなくたばっちまえ
本心だって不十分
信じれないから ね
従順期
この状況 実況するなら
クオリティ低め
売れない プロの歌手みたい
あんまし
いい気にならないなら
僕だって 苦笑してられるだろう
か弱い 兎ちゃんと
自分を重ねてみたって
不器用な
自分の生き方
思い知らされるだけ
真っ赤な瞳をさ迷わせて
相変わらずの発情期
まあ
その辺は
おんなじかもだけれど…
根性が 腐ってんなら
叩き直してよ待ってる
すっかり
裏っぽくなっても
気丈に 振る舞うよう
誰かがしむけるなら
その通りに しよう
愛だって 誓おう
器用な
兎ちゃんは言う
そんなの 馬鹿だって
めげずに立ち向かう
そんな僕を 褒めてくれ
すっかり
飽きっぽくなっていても
その通りに しよう
愛だって 誓おう
メトロノーム
行ったり来たりをしてる内に
眼鏡をかけなきゃ見えなくなった
ひいてもらわなきゃ歩けないレール
それならもう消してしまえってさ
賭け事みたいに掛け算をして
間違えたならはいさよーなら
お腹に石ころ詰められて
ゴロゴロいわせて転げてしまえ
靴は緑のレースアップで
お揃いみたいに縋りを巻いて
余計な事を言わないように
ルージュを塗ったくって封印した
そんな時はどうしたらいい?
嫌いなものを減らせば?愛せば?
もう解らないから速度を上げて
叩けなくなったら叫びだしなよ
それはそれで
レコードにでもやいたら
したら擦り切れるまで聞いてさ…
紫星
オリーブオイル塗ったくって
いびつな書式に変えてみた
求めるものはさよなら?
それとももっと愛したいとか
気になるニュース
街ではバイバイ
どうして?
そんなの叩き割ってよ
うだつがあがりないくせに
プライドとかを変に掲げて
というか帰りたいって
言う奴は来いよ
さあみんなこの指止まれ
無い物ねだりをしようじゃないか
そう きっと怖くも無いさ
明日ももちろん同じようになるって…
占いみたいに出来たら
星なんかで変えられるのにさ
そうもいかないから
まだ生っ白い空に浮かぶ
あの紫星を見る
fin